採種(サイシュ)

植物ホルモンの一種で、環状構造になったテルペン化合物である。核のデオキシリボ核酸を増すが、伸長促進作用が著しいので増加は目立たない。でんぷんを加水分解するアミラーゼの活性化や新生を促すのが特徴で、さらにマルターゼの活性化で糖をグルコースまで分解し、また、蔗糖を合成する酵素を活性化する。このような代謝の結果として浸透圧が高められ、ブドウの花粉を殺してたねなし果をつくったり、吸水促進による伸長を促す。種子の発芽促進や、花柄の伸長または抽薹による開花促進の働きもある。

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