染色体の倍数性を示す個体。染色体数は植物の種類ごとに一定で、花粉や卵細胞の核には1個のゲノムがあり、受精の結果できた子のゲノムは2個となる。例えばエンドウでは花粉や卵細胞は7本、根や茎には14本の染色体がある。このように受精してできた植物体が2個のゲノムをもつものを2倍体という。これは多くの植物には普通のことだが、3倍体(オニユリ)、4倍体(ムラサキツユクサ)、5倍体(レンプクソウ)、6倍体(パンコムギ)などもある。また、物理的、化学的に処理によって人工的にも作り出すことができる。2倍体を基準としてそれ以上のものを倍数体という。3倍体、5倍体などのようにゲノムが奇数のものは不稔になりやすいが、偶数のものはよく稔る。倍数体には2倍体に比べ、果実や葉が大きくなったり、性質が強くなることが多いので、品種改良のためにつくられる。 |
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