特 徴 |
熱帯アメリカ原産ナス科トウガラシ属です。一般的に園芸店などで出回っている「五色トウガラシ」は、実が色付き始めると株自体は成長しなくなるものが多いです(但し枝先がよく分岐し、1p弱の小さな実たくさんつける小粒系のトウガラシは別)。乾燥と過湿に弱いので、水はけと風通しの良い場所で、葉が触れるくらいやや密植ぎみに植えましょう。乾きすぎる場合は、株元をバークなどでマルチングします。 |
置き場所 |
日光を好みます。風通しの良い日の当たる戸外で、水はけの良い用土に植えます。中性〜弱酸性土を好みますので、よっぽどのことが無い限り石灰等で調整する必要はないでしょう。18〜27℃が適温。温室内なら冬越し可ですが、タネを採って翌年5月頃まくか、新しい苗を購入する方が実付きの良い株になります。 真夏の直射日光で葉や実が多少焼けてしまうことがありますが日除けが必要なほどひどくはならないのでほおって置いてよいでしょう。 |
水やり |
鉢植えは、表面の土が乾いたらたっぷりと。庭に植えた場合も、乾燥した日が続いたら適度な水やりが必要です。トウガラシは根が深く張らず比較的浅い場所に張るので乾燥に弱い性質があり、水切れは厳禁です。畑で栽培する場合は特に乾きやすいため、真夏に土の乾燥を防ぐために敷きワラを行います。 |
肥 料 |
肥料は植え付ける際に土の中に化成肥料(そのままの名前で販売されています。形態は白い粒状)と堆肥を混ぜ込みます。タカノツメなど食用にするもので畑に植える場合は植え付けてからも追肥として2週間に1回、化成肥料を株元にばらまきます。 観賞用のものや鉢植えにする場合は追肥は化成肥料の代わりに液体肥料を10日に1回ほど与えます。 |
刈り込みと植え替え |
一番花(一番最初に咲く花)のつぼみが出てくる頃に葉の付け根から出てくるワキ芽を一番上の2つだけ残して下の方のワキ芽は全部つみ取ります(この作業を「芽欠き」といいます)。このときに芽欠きを行わないと枝が充実せずに花つき、実つきが悪くなります。 根が深く張らず乾燥に弱いので真夏は乾燥防止のために敷きワラなどが必要です。観賞のためには傷み始めた実は早めに取り除いた方がいいのですが、タネを採るなら9月になって実がしなびてくるまでそのままにしておきます。しなびた実からタネを取ったら水洗いして陰干しし、紙袋に入れ室内の暗いところで翌年まで保管します。トウガラシの発芽温度は20〜25℃。種まきは5月上旬が適しています。 |
苗からの育て方 |
用土は水はけがよく、有機質に富んだものがよい。赤玉土6:有機質用土4の割合で混ぜた土です。畑、庭に植える場合は酸性を嫌うので植え付ける2週間くらい前に石灰を混ぜ込んでおき、酸性を中和するようにしましょう。 充分に気温が上がる4月中旬以降が植え付けの適期です。まだ寒いうちに植え付けてしまうと初期の生育が阻害され、その後の生育にも足を引っ張ってしまいます。初心者はタネから育てるのは難しいので苗を購入することをお勧めします。 秋に楽しむつもりであるなら種まきをして見ましょう。 |