特 徴 | シャクヤク(芍薬)は、ボタン(牡丹)と同じキンポーゲの仲間です。耐寒性宿根草で、原産はヨーロッパ、アジア、一部北アメリカ西部にも見られます。栽培品種を、大きく分類するとアジア系、ヨーロッパ系に分けられます。 中国の古代よりシャクヤクの根は薬草の代表として珍重されてきました。 日本には室町時代ごろより記録が残っています。江戸、元禄時代に各種交配が盛んになり新品種が多く出ました。明治になり大阪の池田での交配種が今までも多く栽培されています。昭和に入り洋種系の八重咲、大輪種種が好まれるようになりましたが、このごろは再び一重咲き、アネモネ咲きなどの原種系が好まれています。 |
購入時の株の選び方 | 苗を購入する場合は、新芽が確実に着いており、根にネマトーダの被害(根に小さなコブや、腐りがあるもの)のないものを選びます。鉢植えの開花株の場合は、葉や茎が間伸びせず、花蕾がよく着いている株を選びます。 |
置き場所 | 日当たりのよい戸外が適します。 |
水やり | 表土が乾いたら水を与えます。 |
肥 料 | 肥料は萌芽芽の3月と開花終わりの6月に緩効性肥料を施します。 |
刈り込みと植え替え | 堀上は9月中旬からです。掘りあげた苗は乾燥を嫌うのでなるべく早く植え込むようにしてください。 秋に葉が弱り始めてから地上部を刈り取ります。数年間は植え替えません。 |
苗からの育て方 |
植え場所は、日当たりのよい、水はけのよい有機質を多く含む場所がいいです。芽が土に隠れるほうが、花芽が乾燥しないので良いでしょう。特に寒い場所では、冬の乾燥をふせぐために敷き藁をするとよい。鉢植えの場合は大き目の鉢使うと管理し易いです。土壌は、有機質多く含んだものを使うといいです。 殖やすのは株分けです。9月下旬に株を掘り上げ3〜5芽づつに分割します。鉢植えは花壇への植え付け方と同じです。植え付けた翌年はあまり良い花は咲きません。しかし、鉢植えにはあまり適しません。咲き終わった花は早めに摘み取ります。腋に着いている小さな蕾は早めの掻き取り、先端の花だけ咲かせます。 |