特 徴 |
比較的寒さに強く、水分、日光、肥料を好みます。花は、11月から4月に多く咲き、花持ちは良く、1か月から2か月咲いています。 |
置き場所 |
冬は凍らなければ越冬しますが、適温は、12〜25℃です。夏はできる限り涼しい場所で管理してください。通風を好みますので4月下旬から10月中旬までは戸外で充分風に当てるほうが良く生育します。 春と秋は葉焼けを起こさない程度に強光線に当てます。真夏は涼しくしてやるために30〜40%位の日除けをしてやります。開花中は明るい室内に置きます。開花後は、戸外に出すまで窓際の日当たりの良いところで管理します。 |
水やり | シンビジュ−ムは洋ランの中では最も水を好みますので、あまり乾燥させないように注意することが大切です。夏の水やりは、鉢の温度を下げる役割もあるので、朝晩2回位行ってください。10月頃からは、鉢土が乾いたらやる程度でいいでしょう。冬期、鉢の中が過湿になると、根腐れの原因になります。注意してください。 |
肥 料 | 他の洋ランに比べ、肥料を多く与えないと生育が良くありません。特に生育の旺盛な4月下旬〜9月頃までは油粕と骨粉を等量にして毎月1回茶サジ2杯(15p鉢の場合)を置肥して下さい。 |
刈り込みと植え替え |
春は、八重桜の散る頃が適期となります。秋は、彼岸頃が適当です。秋に花芽が出ている場合は翌春の開花が終わってからにします。植え込み材料は、軽石やバ−グ等を混合して使用するといいでしょう。植替後は、1か月ほど半日陰のところに置いて下さい。その後徐々に日光にあてて下さい。 |
苗からの育て方 |
暖房している部屋に置くと花持ちが悪くなります。乾燥しない程度に水をやって下さい。あまり長い間花を咲かせ続けると株が疲れますので、1番上の花が開いたら切り花として楽しんで下さい。 春に出た新芽は1個のバルブに1つ残し、その他の芽は根元からかき取って下さい。新芽を夏までに充分生育させることが花をじょうずに咲かせるコツです。 |
冬の管理について |
夜明け前の冷え込みが厳しく、霜が降りるようになるまでには、冬越しの方法を決めなければなりません。 最低13度程に保てる温室があればこれに入れて、昼間25度を超えないように注意すれば、問題なく開花してくれます。 しかし、無加温のビニ−ルハウスか、廊下や居間の片隅で過ごさなければならないときは、それ相当の工夫が必要です。 シンビジュ−ムは案外寒さに強いもので、室内に入れて保護しなくても市内の海岸部であれば、寒さに徐々に慣らしていけば枯れることはありません。ただつぼみは生育をとめ、早春暖かくなってからでないと開花しません。開花が遅れることを覚悟すれば、室外でも冬越しができます。そのときは霜が防げる日当たりのよい軒下などに並べておきます。雨が当らないようにして水やりを控え、暖かい日の午前中に乾かない程度の水をやります。 冬越しは、最も寒い時期をどうするかどうするかを決め、その時の温度まで徐々に下げていくことが大切です。 気温の高い間は保温して、気温が下がり、どうにもならなくなると放棄する。これが最も悪い保温の仕方です。 小さいハウスなどは、温度が急激に変化します。密閉しておくと、晴天の日中には40度ほどまで上がり、夜明け前には外気温とほとんど同じに下がります。このような中では、つぼみが落ちたり、腐ったりします。 |