特 徴 |
ゼラニウム(ペラルゴニウム属)の中で特に芳香を放つ品種をセンテッドゼラニウム(においゼラニウム)と呼び、一般に鉢花などで親しまれているゼラニウムとは区別されます。香り、花色、葉の形などが多種多様に富んでおり、草丈も30cm〜1mと様々です。花は主に春から秋にかけて咲き、ピンク、赤、白などがあります。 |
購入時の株の選び方 |
葉数が多く、よくしまった生育をして、花蕾の多い株を選びます。下葉が黄色く変色しているものは避けます。 |
置き場所 |
日当りと風通しのよい場所を好みます。アップルゼラニウム、レモンゼラニウムは半日陰の場所でも比較的よく育ちます。梅雨時や夏の高温多湿には弱いので、株を蒸らさないように注意します。冬の寒さにはやや弱く3℃以上の気温が必要です。地植にしている場合は寒冷紗をかけるなり、掘り上げて鉢に移して屋根のある場所に移動させるなりの対策を行った方がよいでしょう。 |
水やり |
植付け直後は、たっぷり与えますが、株がしっかりしてきたら、乾燥気味に管理します。あまり水を与えすぎると根が腐ってしまったり、生育が弱ることもあります。 |
肥 料 | 肥料は植え付ける際に土にあらかじめゆっくりと効く粒状タイプのものを混ぜておきます。 追肥として1週間に1回程度液体肥料を水やり代わりに与えます。生長期には、葉が黄ばみだす前に、チッソ分の少ない肥料を随時施します。 |
刈り込みと植え替え |
秋に切り戻しを行います。地植にした場合は特に植え替えの必要はありません。鉢植えにしたものの場合は生育が旺盛で鉢の中がすぐに根でいっぱいになってしまいますので1年に1回できれば一回り大きなものに植え替えた方がよいでしょう。植え替えの適期は9月頃です。 |
苗からの育て方 | タネまき、挿し木でふやすことができます。挿し木でふやす方が簡単です。 挿し木の適期は真夏を除いた生育期です(4〜6月・9〜11月)。元気な枝を先端から10cmほどの長さに切り取ります。ゼラニウムの茎は水分が多く、そのまま植えると切り口から雑菌が入って枯れてしまうことがありますので日陰に1日置き切り口を乾燥させてから砂や市販のさし芽、タネまき用の土に挿します。 早ければ2週間、だいたい1ヶ月ほどで根が出ますので根が出たものを鉢に植え付けます。鉢植えにする場合は赤玉土(小粒〜中粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を利用します。地植えにする場合は植え付ける場所にあらかじめ腐葉土や堆肥を混ぜ込んでおきましょう。 |
◎ローズゼラニウム | バラのような香りのする品種で最も利用が広く一般的なものの一つです。お菓子やジャム、アロマテラピー用のエッセンシャルオイルとしても利用されています。 |
◎レモンゼラニウム | レモンのようなすっきりとした香りがします。葉の形はカエデのような形で切れ込みがあります。比較的まとまった草姿になりますので、鉢植えでも邪魔にならずに育てられます。 |
◎ライムゼラニウム | ライムのような香りがあり、葉のフチに細かいトゲがあるのが特長です。草丈が低めで鉢植えとしても育てることができます。花の色はピンクです。 |
◎アップルゼラニウム | 青リンゴのような香りがあります。枝を横向きに、這うように出しますのでつり鉢植にして楽しむこともできます。花の色は白色です。 |