特 徴 |
春先に可愛らしい可憐な花を咲かせる小球根です。素朴な印象のある花は山野草的な趣があり小鉢に仕立てたり、ロックガーデンにも適しています。原産地は南アフリカでピンク、白、赤などの花色があります。花の大きさは小さいもので2cm〜大輪種は5cmほどになります。草丈も高くならずに場所もとらないのでベランダなどスペースの限られた場所でも育てることができます。性質は強くて初心者でも育てやすい植物です。派手さはないですがすっきりとしたおとなしい雰囲気で何となく「和」を感じさせるような花です。園芸品種に「白鳥」や「都鳥」などがあります。 |
置き場所 | 芽が出てから花が咲くまではできるだけ日当たりの良い場所で育てます。夏の暑さは多少苦手ですので気温が上昇してくる6月頃から直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いてできるだけ涼しい環境で育てます。夏の暑さに当たると生育が衰えたり葉が枯れてしまうことがあります。 秋になると自然に葉が枯れて休眠に入ります。凍らせなければ屋外で十分に越冬が可能です。逆に暖かい室内に取り込んでしまうと冬越しして春の生育期間に入っても葉はよく伸びますが花が全く咲きません。というのもロードヒポキシスは休眠期に一定の低温に合わないと翌年の花が咲かない性質があるからです。一般的には冬に5〜8℃の低温に6週間ほどあうと花芽が形成されます。おおざっぱにいうと冬は屋外の凍らない程度の場所、室内なら気温が10℃以上にならない場所に置く様にすればよいでしょう 庭植えにしていて凍結のおそれがある場合は地上部が枯れた後に球根を掘りあげて貯蔵しますが、その場合も暖かい場所は避け、凍らない程度の低温の場所で貯蔵するようにしましょう。貯蔵するときはバーミキュライトやおがくずなどに入れて、球根が極端に乾燥しないようにしましょう。凍結の心配がない場合は春の植え替えの時期まで球根を掘りあげる必要はありません。 |
水やり |
生育期間中は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。秋に葉が枯れて休眠に入ったら水やりはストップします。 |
肥 料 | 肥料はさほど多く必要ありませんが、生育期間中(春の芽出しから秋の葉が枯れるまで)1〜2ヶ月に1回、固形肥料を施します。 |
刈り込みと植え替え |
冬の低温に充分あわて球根内部に花芽が作られた後、2月下旬〜3月頃に分球をかねた植え替えを行います。新しく球根を買い求めた場合もこの頃が植え付けの適期になります。掘りあげた球根は古い土を落としてまず大まかに手で分けます。その後に大きい球根は1球ずつ分けます。小さなものはわざわざ一つずつ分けずに大きめの球根にくっつけておいてもかまいません。 水はけの良い土が適しています。赤玉土5:有機質用土3:ピートモス2の割合で混ぜた土を使います。市販の培養土でも問題はありません。 |
苗からの育て方 |
分けた球根を植え付けていきますが、ここで注意したいのがあまり球根同士の間隔をあけすぎると花が咲いたときに寂しい感じになってしまうということです。球根同士がくっつかない程度に間隔をあけて少し密に植えるくらいが花が咲いたときに見栄えがしてちょうど良いです。だいたい1cm間隔で植え付けるようにしましょう。これくらいなら生育にも支障は来しませんし小さな鉢でもある程度まとめて植え付けることができます。球根にかぶせる土の厚さは球根の高さくらいがちょうどです。あまり深く植えすぎないようにしましょう。 比較的球根が増えやすく、放っておくときゅうくつになり球根の太りが悪くなるといわれていますので、できればこの作業は毎年行いましょう。 |