特 徴 | 熱帯アメリカ原産の常緑低木です。半球状に集まった小花が、咲き始めは黄色や橙色で、しだいに赤色や紫紅色などに変化するので「七変化」とも呼ばれます。ただし、色の変化しない黄や白の品種もあります。わい性の品種もたくさんあり、性質は強健で、作りやすい花です。花は5月から霜の降りるまで咲き続けます。なお、近縁種に匍匐性のコバノランタナがありますが、性質はほとんど変わりません。 |
購入時の株の選び方 | 花や枝数の多い草姿のよい株を選びます。徒長したり、下葉の黄変した株は避けます。 |
置き場所 | 日照不足は花付きが悪くなるので、戸外のよく日の当たる場所に置きます。光線不足になると徒長して株が軟弱になり、つぼみが落ち易く花付きが悪くなりますのでご注意下さい。花後は屋外で秋まで育てますが、風通しがよく直射日光の当たらない場所に置きます。また、真夏の直射日光は葉焼けの原因になりますのでご注意ください越冬には5℃以上は必要で、霜の降りる前に日当たりのよい室内に取り込みます。 |
水やり | 鉢土の表面が乾いたらたっぷり与えます。乾燥には強い植物ですが、過湿は嫌います。 |
肥 料 |
多肥は花付きを悪くするので、4〜9月の生育期間中、大粒の緩効性肥料を毎月1回でも十分ですが、生育の様子をみながら、規定倍率に薄めた液肥を月1回与える程度にします。 |
刈り込みと植え替え |
花が終わったと思ったら次の花芽を上げがってくる為に、切り詰めるタイミングを失いがちですが、そのままほ放っておくと株が乱れてきますので、引き続き秋までボリュームのある花を楽しむためには刈り込みと植え替えをします。根づまりしている株は古土を1/3ほどほぐし、1回り大きな鉢に植え替えます。作業の適期は4〜6月です。用土は赤玉土6、有機質用土3、パーライト1の混合土です。この時に1/2程度の高さに切りつめ、新しい側枝の発生を促します。秋にも植え替えできますが、この時は土はほぐしません。 刈り込みは暖かい時ならいつでも良いのですが、梅雨時に花付きが悪くなりますので、梅雨が明けてからでも草丈の3分の1から半分程度まで刈り込んでスッキリさせましょう。花が終わった枝は、その都度付け根から葉を2〜3枚残して切りつめていくと、姿の乱れもなく長い間咲き続けます。 |
苗からの育て方 |
ふやすのは挿し木が普通ですが、種子まきもできます。 挿し木は温度さえあればいつでもできますが、適期は5〜7月です。頂芽挿しも茎挿しもできます。茎を5〜7pほどに切り、1〜2対の葉を残して下葉を落とし、鹿沼土またはパーライトに挿します。十分に水をやり、半日陰で管理すれば容易に発根します。鉢上げした後は摘心を繰り返し、側枝の発生を促し姿を整えます。側枝が3〜4節伸びるごとに2度ほど摘心して脇枝を伸ばします。 |