特 徴 |
ハスを思わせる形の葉をもち、和名を「金蓮花」といいます。原産はペル−、コロンビア、ブラジルで、非耐寒性の一年草です。葉は明るいグリ−ンで鑑賞価値が高いうえ、5p前後の大きめの花は葉の上にでて見事なほどに開花します。葡匐性を生かして流行のハンギングにも極めてよく適します。また、ハ−ブとしてもよく知られ、明るく色あざやかな花をエディブルフラワ−とするほか、葉や若実もピリッとした辛味があり、生のままサラダなどに利用できます。 |
購入時の株の選び方 |
茎が伸び過ぎず堅く締まった生育をし、葉色がよく、下葉の変色していない株を選びます。 |
置き場所 | 日当たりのよい場所を好みますので、できるだけ日に当てるようにしましょう。ただし、暑さをいやがります。真夏の強烈な日光にに当ててしまうと弱ってしまい生育が衰えてしまいます。夏は半日陰で、風通しのよい場所に置くようにします。夏の日射しは、鉢の中の温度を急激に上げてしまうので、植物がゆだって、いたんでしまいます。 秋にタネをまいた場合は冬越しをすることになります。気温が10℃を切ると生育が鈍り、5度以下になると枯れてしまうこともありますので、真冬は室内の日当たりのよい場所か霜の当たらない、軒下などで育てるようにします。 |
水やり | 水をやりすぎると徒長したり、葉だけが茂って花が咲きにくくなります。土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。 |
肥 料 | 肥料は、植え付け時に土の中に少量混ぜ込みます。追肥は、花の時期に2週間に1回くらい規定倍率に薄めた液体肥料を与えます。肥料は与えすぎると花つきが悪くなりますので、控えめにします。肥料には敏感で、チッ素肥料が多過ぎると茎葉ばかり茂り過ぎて花が咲かなくなったり、開花しても葉の下でもぐって咲いてしまうため注意が必要です。 |
タネまき |
春のタネまきが一般的ですが、夏の高温時には花が休みやすく、また、温度が上がりだす頃から初夏にかけては害虫の食害を受けやすいためタネまきは早まきした方がよいでしょう。発芽適温は18〜20℃、気候的に4月に入ってからのタネまきが理想で、早まきするとか温室などの室内でタネまきします。タネは1時間以上水に浸けてからまいた方が発芽率がよくなります。タネは大きいためポットなどに直接まき、覆土をして乾かさないように管理すると7〜10日程度で発芽を始めます。 |
苗からの育て方 |
栽培適温は18〜20℃ですが、低温でも比較的よく生育します。発芽後、温度が高すぎたり光が弱いと徒長気味に、チッ素分が多すぎると花付きが悪くなる点に注意し、開花前に2回くらい摘芯を行って分枝数をふやします。開花は早くコンパクトな株で咲き始め、好条件下ではタネまき後2か月以内で開花を始めます。 暑い夏はちょっと苦手なので株の1/3くらいを残して切り戻し、秋に再び咲かせるとよいでしょう。夏に株が疲れても、秋になり気候がよくなり過ごしやすくなるとナスタチュウムもまた元気になります。この時期前に傷んだ株は、株元より10p程度残して切り戻しすると秋には再び見事な花を咲かせます。 |