特 徴 | 熱帯原産で、温室などで栽培すると常緑多年草として扱えますが、一般には春まき1年草として扱います。夏を代表する観葉植物で、色の美しい園芸品種が多数作られています。 |
購入時の株の選び方 |
葉や茎が伸び過ぎず、しまった生育をして、葉数の多い株を選びます。 |
置き場所 | 日光が不足すると徒長して色が悪くなるので、日当たりのよい場所に置きます。関東以西では、5月中旬〜10月中旬は屋外の直射日光下か半日陰の場所で栽培します。葉は日当りがよいところほどきれいに色づきます。夏の直射日光に当てると葉の色が悪くなりますので、午前中だけ日に当て、午後は明るい日陰におきます。ただし、日陰や屋内から株を日なたに出すときは、急に移すと日焼けを起こすので、最初は曇りの日に出して、徐々に慣らします。また、強い風が当るところは避けます。耐寒性はやや弱いので、11月上旬〜5月上旬までは、暖房の聞いた室内の明るいところに鉢を置き、10℃以下にならないように管理します。 |
水やり |
鉢土の表面が乾けばたっぷり与えます。7〜9月の生育期は乾かし過ぎないように水やりをします。1度乾かしてしまうと葉の色が悪くなります。過湿にすれば根腐れするので注意します。 |
肥 料 | 肥料が多すぎると、葉色が悪くなります。肥料は生育具合と葉色をみながら、規定倍率に薄めた液肥を週1回えるか、緩効性の肥料を与えます。 |
苗からの育て方 |
ふやすのは種子まきが普通ですが、挿し芽もできます。 種子まきの適期は5月です(発芽適温は25℃)十分気温が上がるまで待ちます。種子が隠れないように平鉢にまいて、鉢底から給水させて、発芽まで乾かないようにします。5〜7日で発芽します。本葉が2〜3枚になったころポリポットに移植します。そのまま日当たりのよい室内か雨よけ出来る場所で育苗し、ポットに根が回った頃に植え付けます。用土は有機質を含んだ排水のよい土がよく、赤玉土6、有機質用土3、パ−ライト1の混合土でいいでしょう。 挿し木の適期は5〜8月です。挿し木は若い芽(5〜8cmの芽先の基部)をかきとり、これを3cmほど赤玉土やバ−ミキュライトに挿します。たっぷり水をやり、風の当らない直射日光の当らない場所で管理します。低温で水が多すぎると発根が悪くなり、腐りますので注意します。3週間もすれば発根し、新葉が出てくるので、3号ポリポットに鉢上げします。株の大きさが高さ8〜10pになったころ、摘心し分枝させます。それを3〜4回繰り返すと、こんもりした株となります。花穂が出て種をつけると株が老化して枯れるので、摘心は早めに行ないます。 |
スタンダード仕立て | 1. 9cmポットの苗を用意します。 |
2. 追肥を与えながら上に伸びるようにしばらく生長させます。(本葉4枚くらいの時に15cmポットに植え替えると、より生育が進みます。) | |
3. 高さが20cmくらいなった段階で直径20〜24cmの鉢に植え、頂芽を残し、下のほうの葉と脇芽を切り取ります。 | |
4. 50〜60cmの高さになったら一番上の頂芽を摘み取り(ピンチ)、上部への生育を止めます。このときに支柱を立てておきます。 | |
5. 摘心したところとその下の2〜3節のあたりから脇芽が伸びてきますが、その芽はしばらくそのまま伸ばしておきます。 | |
6. 枝が伸びたら、芽の先を摘む作業(ピンチ)を繰り返し、徐々に丸く作りあげていきます。 | |
仕立てる時期は、環境、摘心(ピンチ)の回数にもよりますが、5月上旬〜6月上旬に植え付け、9〜10月頃に完成となります。 | |
ツリー仕立て | 1. 9cmポットの苗を用意し、一番太く強い茎を1本だけ残し、他の茎は切り取ります。 |
2. 15cmの鉢に植え替え、できるだけ日の当たる、温度の高い場所に置きます。このときはまだ摘心(ピンチ)はせずに、そのまま大きく育てます。 | |
3. しばらく育て、草丈が鉢の3倍くらいの高さになったら、直径25〜30p(8号〜10号)の鉢に植え替えます。移植した後、中心に太めの支柱を立て、中心部と上部の2箇所くらい結んでおきます。 | |
4. 横から伸びてきた茎は、先端部分で摘心(ピンチ)します。摘心することで、分枝がよくなり、下部にボリュームがでてきます。 | |
5. ボリュームが出てきたら摘心(ピンチ)を繰り返して形を整えるように仕立てていきます。摘心回数が多いほど芽数が増えてしっかりした形になります。形が出来上がった後は、2週間に1度くらい摘心して形を整えましょう。 |