特 徴 | 奄美大島〜東南アジアを中心に分布する常緑性の小低木です。芽吹く力が強く刈り込みにもよく耐えますので奄美諸島や沖縄では庭木や生け垣に利用されています。また、熱帯地域ではきれいな形に刈り込んで庭園樹として利用されます。 光沢のある葉が美しく、直径2cmほどの純白の花を枝先にたくさん咲かせます。花には芳香があります。四季咲き性の強い植物ですが、おおむね夏に開花します。花後に1cmほどの小さな赤い果実を付けます(夏に開花した場合、実が熟すのは冬)。この果実は長期間色あせずに美しい色を保ち、そのまま、あるいはジャムなどに加工して食べることもできます。ちなみに葉も香辛料として利用されます。 |
購入時の株の選び方 | 枝や葉の数が多い株で、葉につやがあり、害虫のついていないものを選びます。節間の長いものは避けます。 |
置き場所 | 強い日差しを好みますので、一年を通して充分日の当たる場所が理想的です。ある程度の耐陰性もありますので室内で育てることも可能ですが、その場合も窓際など日の射し込む場所に置きましょう。極度に日当たりが悪いと葉を落としてしまうことがあります。また、花や実を楽しみたい場合は直射日光の当たる場所で育てる必要があります。また、風通しが悪いとハダニが発生することがありますので気を付けましょう。 気温が5℃を切ると葉が枯れてきて落葉しますが、株自体は0℃近くまで枯死せず耐えます。冬場に葉を落としてしまった場合は、春に暖かくなったら枝を短く切り戻して(強めの剪定をして)新たな枝を伸ばすようにします。冬にも美しい葉を鑑賞するには10℃〜15℃の気温が必要です。 |
水やり | 土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。春から秋の生育期に土の表面が完全に白っぽくなるまで乾かしてしまうと、水切れを起こして葉が落ちてしまいます。日当たりの強い環境を好みますが、その分土が乾きやすいので鉢植えで育てているものは水切れさせないよう気を付けましょう。特に夏場、屋外で育てているものは毎日乾き具合をチェックしながら水を与えた方がよいでしょう。冬はあまり生長しないのでやや乾かし気味に〜土の表面が乾いてから水やりを行う〜管理しますがその場合も土をカラカラに乾かさないように気を付けましょう。年間を通して土が乾ききらないように水やりを行いましょう。 |
肥 料 |
肥料は生育期の5〜10月にゆっくり効くタイプの固形肥料を2ヶ月に1回与えます。花が咲いた場合、その時期の肥料はストップします。 |
刈り込みと植え替え | 樹形が乱れた場合は剪定(枝の切り戻し)を行います。芽吹く力が強いので多少短く枝を刈り込んでも大丈夫です。鉢の底から根が伸びでているようでしたら、根詰まりを起こしていますので一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は5〜8月です。特に土は選びません。赤玉土7:有機質用土3の割合で混ぜた土でよいでしょう。 |
苗からの育て方 |
挿し木、タネまきでふやすことができます。挿し木の方が簡単でその後の管理は容易です。 風通しの悪い場所で育てていると、カイガラムシが発生することがあります。カイガラムシは葉から養分を吸い、生育を阻害します。薬剤が効きにくいので見つけ次第、歯ブラシなどを使いこすり落とします。特に室内で育てている場合、風通しが悪くなりがちなので注意しましょう。 |