特 徴 |
日本に自生するオオイタビは茎から吸着根を出し、崖などによじ登って育つ植物です。成木ではガジュマルに似た肉厚の葉を付けますが、その幼木は葉脈が突出した肉の薄い葉をつけます。フィカス・プミラと呼んで栽培するのはこの幼葉をつけたオオイタビのことで、長い期間にわたって幼葉をつけます。 |
購入時の株の選び方 |
葉数が多く、よくしまった生育をした株を選びます。 |
置き場所 |
日の当たる戸外や明るい室内で育ちます。戸外でも冬越しは可能ですが、冬に葉が傷みやすく、室内に取り込んだ方が美しい葉をつけます。 日当たりでも日陰でもよく育ち、耐陰性は強いですが、なるべく日光に当てるようにします。普通の室内ならどこでも飾れます。もちろん戸外でも問題はありません。ただし、弱い光で育っていたものを、急に夏の強光線に当てると日焼けすることがあります。 生育適温は15〜25℃程度です。夏は涼しい場所が適します。耐寒性は強いので、関東以西なら露地でも問題はありませんが(0℃でも耐えるが、最低3℃を保つ)、順調に育てるために冬場は、明るい室内が適します。3月下旬〜11月中旬の生育期は、戸外の直射日光下(7月中旬〜9月上旬は30〜50%遮光)越冬中は、室内の日当たり(暖地なら戸外で霜除け)と考えたらいいでしょう。 |
水やり |
土の表面が乾いたらたっぷり与えるようにします。また、乾燥する季節や室内では、ときどき霧吹きなどで加湿をします。 生育期には用土が乾いたら十分に水を与え、葉水をかけます。湿度は適当に高い方がよく、空気が乾燥すると落葉します。ハダニもつきやすいので、ときどき葉水を与えて、湿度を保って予防します。冬は水を控えめにします。低温期に水が多いとすぐに根腐れします。冬は土の表面が白くなってから3〜4日後に与えます。ただし、湿度は必要ですからときどき葉に霧水は与えます。 |
肥 料 | 春から秋までは液肥2000倍液を月2回前後、水やりがわりに与えます。または4月、6月、8月、10月に、固形肥料の置き肥をします。 |
刈り込みと植え替え |
植替え4月上旬〜10月中旬(酷暑期は避けたほうがよい)にできますが、5〜6月が植え替えの適期です。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。2〜3年に1回が目安です。極端な根詰まりは下葉が落ちる原因になります。伸びすぎた枝は刈り込みます。刈った枝で挿し木ができます。適当に刈り込んだ枝を数節づつに切って挿します。4月下旬〜9月中旬に傷口から出る乳液を洗い流してから挿します。 切り口から出る白い乳液は、人によってはかぶれるので、触らないようにします。 |