ゴールドクレスト
特 徴

 原産はメキシコなどの中央アメリカです。年末に開花するので、クリスマスの花として親しまれています。熱帯では庭木として用いられ、高さ3mあまりにもなります。

赤く咲いているように見えるのは、花ではなく苞です。苞は葉が変化したものですが、葉がそのまま赤くなるのではなく、花ができるとともにその周囲に色付いた苞ができてきます。苞の中心付近には小さな花が集まっています。

 最近は品種改良も進んで、苞も大きくなり、耐寒性も増してきました。開花調節も進んで、秋早くから出回るようになってきました。

 種でふやすといろいろな花色になり、紫紅や紫桃、白、紫桃に白の覆輪斑が入るものなどがあります。

購入時の株の選び方

 葉や苞の色つやがよく、葉がよくつまって間延びしていない樹勢のいいものを選びます。害虫や病気のついているものや、下葉が黄色くなっているものはさけます。

置き場所  冬場は、日当たりのよい窓辺が適しています。温度は最低10℃程度必要です。ただし、次々と花を咲かせる植物ではないので、多少条件が悪くても、十分に楽しめます。鉢の移動は株にストレスを与え、落葉の原因にもなるので、できるだけ同じ場所で管理します。夜温が下がる場所では、水やりした日は一晩だけ暖かいところに置き、朝になったら元の場所に戻します。暖房の風が直接当たるような場所には置かないようにします。夏は戸外に置きます。秋に電灯の照明の当たる場所に置くと花は咲かないので、夜は電気をつけない部屋に置くか、夕方から段ボール箱などで覆い暗くします。
水やり  鉢土の表面が乾いたら、鉢底の穴から水が流れ出るくらいに、たっぷり与えます。花後に刈り込んでからは少なくします。冬はほとんど乾燥に近い状態でも十分に耐えるし、越冬しやすいのです。春に芽が動き始めれば徐々に水やりをふやし、夏から秋は十分に水をやります。
肥 料  開花中は肥料を施す必要はありません。春になって芽が動き始めてから、1〜2ヶ月間隔で緩効性肥料を施します。肥料を好むので春から秋までは液体肥料を使ってもいいでしょう。

刈り込みと植え替え

 苞の色があせて落葉し始めると、高さ10pぐらいで刈り込みます。春に芽が動き始めると1回り大きな鉢に植え替えて、緩効性肥料を施します。用土は赤玉土5、有機質用土3、パーライト2の混合土です。その後伸びた新芽は挿し木に使うか、または摘心を1〜2回繰り返します。ただし、最後の摘心は8月までに終わります。

苗からの育て方

 挿し木でふやします。適期は5〜7月です。新芽の部分を長さ5〜8pで切り、下の葉を1枚外して、切り口から出る白い汁液をよく水洗いしてから挿し木します。用土はパーライトまたは鹿沼土単用です。十分に水を与えて、日陰の場所に置きます。発根すれば赤玉土5、有機質用土3、パーライト2の混合土で4号鉢に鉢上げします。活着後に緩効性肥料を1ヶ月に1回施します。伸び始めれば摘心し、枝数をふやします。

 乾燥しすぎや冷たい風に当たった場合も、急激な落葉を招きます。葉が落ちてしまったら、条件のあう場所に移動します。鉢皿に常に水をためた状態にしておくと、根が傷み、下葉から黄色くなったり、落葉したり、ついには全体が枯れる原因にもなりますから注意が必要です。逆に乾燥させ過ぎると、葉が内側に巻いてしまい、戻らなくなることがあります。

 8〜9月頃から段ボール箱で毎日午後5時〜午前8時の間、暗黒にしてやると花が早く咲きます。夜間の温度を10℃以上に保ってやると、より鮮やかに色付きます。

 オンシツコナジラミやアブラムシが発生しやすいので、早めに防除します。

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