ゴールドクレスト
特 徴

 日本に分布するキヅタ(フユヅタ)の仲間をヘデラ類と呼びますが、この仲間はアフリカ北部やヨ−ロッパを中心に分布する8種からなります。常緑の籐本で、茎からたくさんの吸着根を伸ばし、塀などに吸着して登ります。一般に栽培されているのはアイビ−(セイヨウキヅタ)、カナリ−キヅタ(オカメヅタ)、コルシカキヅタの3種です。いずれも耐寒性や耐陰性が高い丈夫な植物で、なかでもセイヨウキヅタは数百の品種があり、鉢植えやグラウンドカバ−などさまざまな場所に利用され、最も広く知られています。

  なお、塀などによじ登るよく似た植物にナツヅタがあります。冬に落葉して夏に茂るところからナツヅタの名前がありますが、ヘデラ類とは縁もゆかりもないブドウ科の植物です。

購入時の株の選び方  葉に光沢があり、枯れ込みのないもので、葉肉が厚く、節間が短くつまったものを選びます。
置き場所

 鉢植えは観葉植物としても楽しめることでわかるように、室内の弱い光にも耐えます。また、夏の強い日差しに当てると葉が傷みやすいので、室内ならば明るい窓辺に、戸外ならば夏の西日を避けた日当たりから半日陰に置きます。戸外でも冬越しはできますが、寒さで赤みを帯びるので、室内で管理します。

水やり

 土の乾きには比較的強いのですが、ただし、高温時に乾燥するとハダニが発生し、葉の色つやがなくなります。これを防ぐために葉水は必要です。鉢植えの水やりは春と秋は1〜3日に1回、盛夏は1日1回行い、時々葉水を与えて保湿に努めます。生育期には用土が乾いたらたっぷりと与えますが、乾燥には強く、鉢土の過湿を嫌いますから、回数は少なめにします。

肥 料

 春と秋に各1回、緩効性化成肥料を施します。鉢植えは、多肥に注意します。

刈り込みと植え替え

 若木と老木では葉の形が変化します。庭に植えて長く栽培すると、切れ込みのない丸い葉が現れ、花が咲いて結実します。元のような若木の葉を保ちたいのならば、時々込み過ぎたつるをすくうようにして、切り戻しをします。4〜6月が植え替えの適期です。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。2年に1回が目安です。乱れた枝は切りつめます。
苗からの育て方

 挿し木で殖やします。茎を2〜3節に切って挿しますが、発根は容易です。

 室内や西日が当たるような乾燥する場所では、ハダニが発生します。時々葉水を与え、水やりも定期的にしっかりと行って予防します。発生した場合は、殺ダニ剤を葉裏を中心に散布して駆除します。カイガラムシが発生したときは、歯ブラシなどでかき落とします。

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