特 徴 |
寒さに強く、秋に庭やプランターに植えておけば、冬から初夏まで花を楽しむことができます。品種は豊富にあり花の色や大きさも多彩で、花色は紫、青、赤、橙、黄、白、黒などがあり、複色と単色があります。本来は多年草ですが、夏越しが難しいので、秋まき1年草として扱われています。 一般には、巨大輪から中輪のものをパンジー、小輪で多花性のものをビオラと呼んでいます。これは、育種に使用した原種が異なっていて、ビオラの方が、高温や低温などの環境に強い性質を持っています。最近は、どちらか区別のつかないものもふえています。 |
購入時の株の選び方 | 株元がふらついてなく、がっちりして、病虫害のない、花や蕾がそろってたくさんついている株を選びます。 |
置き場所 |
日光を好むので、戸外で育てます。耐寒性は強く、マイナス5℃くらいまでは耐えられますが、霜よけなどの保護をすれば万全です。霜の当たらない南向きの軒下に置くのが理想的です。鉢植えを室内に持ち込むと日照不足で、葉色があせたり、花が咲きにくくなったりしますので、日中は日光の当たる場所に置きます。 |
水やり | 水を好みますから、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。 |
肥 料 | 生育中は、規定倍率に薄めた液肥を月に数回与えます。葉が紫色になったり、少し黄ばんで生育が悪い場合は、株の様子を見ながら液肥を週1回与えます。置き肥を使用しても問題ありません。 |
苗からの育て方 |
種まきは9月にまくと発芽しやすく簡単に育苗でき、年末から花が楽しめますが、大株にして早く開花させたい時には、7月にまきます。まき方は、育苗トレイに8分目ほど種まき用の土を入れ、先に水で土を湿らせておきます。種を1粒づつ落とし、乾かさないようにビニール袋などに入れ、涼しいところで発芽するまで管理します。芽が出揃ったら、ただちに雨が直接当たらない日当たりのよい場所に移します。本葉が2〜3枚になったら2.5〜3号ポリポットに移植します。規定倍率に薄めた液肥を移植後1週間後から月に1〜2回与えます。本葉が5〜6枚になったものを定植します。 花が咲き始めたら、花がら摘みと除草を怠らないようにします。下葉が枯れるのは、肥料や水の過不足による根の痛みが原因と考えられます。枯れ葉は病気の原因となるため、早めに摘み取ります。枯れ葉がふえるようなら植え替えも必要です。 アブラムシは気温が高くなると発生しやすく、葉や蕾などに群がって汁を吸い、植物の生育を弱らせたり、病気を伝染させたりします。オルトラン粒剤等を散布するといいでしょう。 |