特 徴 |
パンヤ科パキラ属の非耐寒性の常緑小高木で、アオギリに似た幹は基部が膨らみ、ヤツデ状の淡緑色の葉をつけた姿は独特の雰囲気があり、人気の観葉植物です。自生地では樹高10mぐらいになりますが、観賞するのは幼木段階です。幼木のうちに三つ編みして育てたものがたくさん出回っています。同じ仲間に種子を食用にするパキラ・アクアティカがあり、一般にはこの名前で流通しています。 |
置き場所 |
陽光を好むので、日当たりのよい場所が適しますが、耐陰性が強いので室内のどこにでも置けます。ただし、暗い場所に慣れたものを急に戸外の日当たりに出すと日焼けすることがあります。
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水やり |
夏の生育期には用土が乾いたらたっぷり与えます。また、ハダニがつきやすいので、葉水をよく与えます。しかし、用土の過湿な状態は嫌います。冬は水をかなり控えます。
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肥 料 | 生育が始まる4月〜5月と、夏を越した9月の2回、緩効性化成肥料を与えます。また、冬は肥料は与えません。 |
植え替え |
5〜6月が植え替えの適期です。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。 |
苗からの育て方 |
生育適温は20〜30℃程度ですが、耐寒性は比較的強く、乾き気味に管理すれば5℃程度までは耐えるので、普通の室内で十分に越冬できます。実生、挿し木、取り木ができます。挿し木は太い茎を7〜10cm程度に輪切りして、上下を間違えないように挿します。ただし、挿し木したものは、幹の基部が膨らみません。幹の基部が膨らんだ独特の樹形は、実生のときだけ得られます。大きくなりすぎた場合、好みの高さで幹を切り戻し、新たな芽を伸ばします。根詰まりなどが原因で水ぎれしたり、古株になると落葉が見られますが、その場合も切り戻して樹形をつくり直すとよいでしょう。 空気の乾燥により、葉裏にハダニ、葉柄にカイガラムシが発生しますので、早めの薬剤散布で防除します。 |