ゴールドクレスト
特 徴

 ハイドランジアは、日本のアジサイをヨーロッパで改良したもので、セイヨウアジサイとともいいます。ハイドランジアの花序はほとんど装飾花ばかりで手まり状になっており、たいへんに豪華です。装飾花で花弁のように見えるのは、実はがくが花弁状に変化したもので、本当の花はがくの中央部にある小さなものです。花色は青、桃、白などです。

購入時の株の選び方  色が鮮やかで、花が大きい十分に開花した株を選びます。葉の色の薄いのや枝がふらふらしているものは避けます。
置き場所  

 戸外の日当たりのよい場所で管理します。ただし、夏だけは半日陰が適します。冬は少なくとも年内は戸外の寒さに遭わせる必要があります。観賞中は日当たりのよい室内に置きます。以後は戸外の日当たりのよい場所に移しますが、庭に植えることもできます。

 日当たりのよい場所が好ましいですが、日本原産のガクアジサイなどは半日陰でもじゅうぶんに育ちます。寒さには強いので、冬でも外で充分育ちますが、ハイドランジアは寒さに比較的弱いので11月以降は室内に取り込むようにしましょう。反面、あまり暑くなりすぎると(20℃を超すと)突然開花しなくなることもありますので、できるだけ風通しのよい場所を選ぶようにしましょう。

水やり

 水をたいへんに欲しがる植物です。生育期には1日1回は必要です。常に湿っている状態が好ましいですが、水はけが悪くて一カ所に水がたまっているような状態は好ましくありません。夏はとくに乾燥に注意しないと株が枯れてしまうことがあります。日当たりがよくすぐに土が乾いてしまうような場所に植えている場合は、乾燥させないように株もとに乾燥防止の敷きワラなどをおこなう方がよいでしょう。ただし、開花時期は少し乾かしぎみにし、水をやりすぎないようにします。

肥 料  

 肥料は、生育中のみ月に1回緩効性化成肥料を施します。

 庭に植えている場合は、1年に1回3月下旬に株をを囲むようにぐるっと溝を掘って、そこに化成肥料を施します。量は袋に書いてある量を目安にしてください。肥料の主要成分が同率のものを選ぶとよいです(例/窒素:リン酸:カリ=8:8:8)。鉢植えのハイドランジアの場合は、10日に1回薄めた液体肥料を水やりと同様のやり方で与えます。

刈り込みと植え替え

 花後は、葉のついているところを1〜2節残して思い切って刈り込み、一回り大きな鉢に植え替えます。そして、7月中下旬に再度刈り込みます。8月以後に刈り込むと花芽ができず、来年に花が咲きません。

7月下旬〜8月下旬頃に花が咲き終わったあとに、花から2節ほど下の部分で切り戻しをおこないます。花は、株のためにも早めに切ってあげた方がよいでしょう。

アジサイは今年咲いた花のちょうど下の部分の芽が花芽になるので、あまり切りすぎると次の年の花が咲かなくなることがありますので注意しましょう。基本は「花の咲いた枝は切って、今年花の咲かなかった枝を残す」です。なぜなら、花の咲かなかった枝は翌年花を付ける可能性があるからです。

また、翌年咲く花芽は10月頃にはすでに完成します。ですから9月中旬以降にばっさりと短く切り戻しを行うとこの花芽を切ってしまう恐れがあるので花後はできるだけ早く切り戻しを行うようにしましょう。ただし、小さく仕立てたい場合秋に花芽が肉眼で確認できたら、そのすぐ上あたりで枝を切ってもかまいません。今年伸びた枝には翌年花芽が付かないからです。花芽は葉芽に比べてふっくらとして丸いので判断しやすいと思います。

花色は土の条件によってかなり変わります。酸性の土では青色に、中性やアルカリ性の土では桃色になります。用土は品種によって変えねばなりません。ピンク系の品種は、腐葉土を多く入れ、石灰を1鉢当たり1さじ程度混ぜます。青系品種はピートモスを多く入れます。

    ポイント

 アジサイは今年伸びた新しい枝には花芽を付けません。その下の昨年伸びた枝の葉の付け根に花芽を付けます。要するに、今年伸びた枝に花芽が付くとしたら翌年の秋、そして花が咲くのは翌々年ということになります。こういう昨年の枝に花芽がつくものを「2年枝に花が付く」といいます。ちなみに、アジサイは気温が18℃以下に下がると花芽が作られるといわれています。高温時期は花芽ではなく葉芽が出ます。

苗からの育て方

 繁殖は挿し木で、適期は5〜6月。挿し穂は、茎を1節づつに切って調整しますが、花の着いていない枝では頂芽も利用できます。半日陰の場所に置き、水を十分に与え乾かないように管理すれば約2週間後には発根します。 

 発根後はなるべく早く鉢上げします。摘心をして枝数をふやしますが、これは7月下旬までに行います。もし摘心するほどに伸びていない時は摘心をしないで、そのまま育てます。寒さにあって完全に落葉した1〜2月ごろに一回り大きな鉢に植え替えます。初夏のころ花が咲きます。

ハへ戻る

How to growに戻る

トップページに戻る