ウツギ
特 徴

 日本では古くから親しまれているユキノシタ科の落葉性花花木のひとつで卯の花(ウノハナ)とも呼ばれます。低木で高さは2m程度になり、初夏に純白の花を枝いっぱいに咲かせます。性質は比較的強く病害虫にも強く、育てやすい花木です。

置き場所

 半日以上日のあたる場所で良く育ちますが、明るい日陰でも問題なく成長します。耐暑性、耐寒性ともに強い植物で、北海道の道南より南の地域で植裁可能です。秋には落葉して枝だけになります。こうなるとあまり日当たりに気を使う必要はありませんので(極端に暗い場所ではダメですが)、鉢植えのしているものは管理しやすい場所に置きましょう。

水やり  地植えにしているものは一度根づいてしまうと夏や冬に極端に乾燥が続く場合をのぞいて、水やりを行う必要はありません。鉢植えの場合、春から秋の生育期は土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。秋以降の落葉期は生育期に比べて水やりを控え、やや乾かし気味に管理します
肥 料  肥料は発酵油かす、ゆっくり効く化成肥料などを、春と秋の年2回施します。
刈り込みと植え替え

 花後に伸びる勢いの強い古枝を株元から数本間引き、同時に枯れた枝も切り落とします。こうして枝をすかすと風通しがよくなり日光も株の中まで当たるようになります。この枝をすかす作業を「間引き剪定」といい、ウツギの基本作業のひとつになります。枝と枝が込み合っていない場合は無理矢理行う必要はありません。花は、 前年伸びた枝に花芽が付きます。

 植え付けの適期は11月〜12月、2月〜3月が適期です。地植えにする場合古い土を軽く落とした後、30分ほど根に充分水を吸わしてから植え付けます。植え付ける場所にはあらかじめ腐葉土と堆肥を5割ほど混ぜ込んでおきよく耕しておきましょう。植え付けたあとは充分に水を与えましょう

 地植えの場合は一度植え付けてしまうと植え替える必要はありません。鉢植えにしているものは2年に1回を目安に新しい用土で植え替えます。適期は植え付けと同様です。鉢植えにする場合は、赤玉土5:鹿沼土2:有機質用土2:川砂1の割合で混ぜた土を使います

苗からの育て方  さし木でふやすことができます。3月中旬〜下旬もしくは6〜7月が適期です。春に行う場合は昨年の枝を、初夏に行う場合はその年に伸びた新しい枝を使います。いずれもわき芽の発達したものを選び、枝を先端から15cmほどの長さに切りさし穂にします。このとき、枝の切り口が斜めになるように切り落とします。容器はビニールポットや育苗箱を、用土は赤玉土を使い、地面に芽が1〜2芽出る深さに挿します。その後、乾かさないように半日陰の場所において水をたっぷりと与えます。順調にいくと根が出て、1ヶ月半ほどで鉢や庭に植え付けられます。

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