イベリス(キャンディタフト)
特 徴  1年性のタイプのものと多年性のタイプのものがありますが、特に性質的に大きな違いはなく、同じような草姿で、同じような花を咲かせます。花はひとつひとつは小さく1cmもありませんが、一ヶ所にまとまって咲き、ひとつのかたまりになります。花が満開の時期は株全体を覆うようにたくさんの花を咲かせます。花色は大半が白で、ピンクや赤色の花を咲かせる種類もあります。多年性の種類はトキワナズナ(正式名称:イベリスセンペルウィレン)として売られています。
購入時の株の選び方  葉に虫食いのあとがなく、黄化していないもので、茎葉にしまりがあり、葉数が多いものを選びます。
置き場所

 日光によく当てることが大切です。日当たりと水はけのよい南向きの場所を選んで育てます。水はけの悪い場所では、畝を高めにつくって苗を植えたり、有機質用土を多めに施したりします。日陰で育てると茎や葉がひょろひょろに伸びてしまい、軟弱な株になってしまい、花も咲きにくくなります。比較的耐寒性に優れているため、霜に気をつければ露地でも育てられます。特に防寒対策は必要ありません。秋にタネをまいて苗がまだ小さい場合は霜の当たらない場所で管理するようにします。

 多年性のものは地上部分は枯れて春に暖かくなると新芽を出します。

水やり  土の表面が枯れたらたっぷり与えます。ただし過湿に弱い性質があるのであくまで表面が乾いてから与えます。水のやりすぎは枯らす原因となります。気温が上昇する2月下旬以降は土の乾きも早くなりますが、生育をみながら控えめに与えてください。多年性のものは冬には地上部分が枯れますが春になると新芽が出てくるので、枯れたと思わずに水を与えます。
肥 料 肥料はたくさん必要としません。定植する際は、元肥として三要素をほぼ等量に含む緩効性化成肥料を施しますが、前作の肥料分が土壌中に残っている場合は与える必要はありません。与えすぎると草丈は伸びますが花は咲きにくくなります。植え付ける際に土の中にゆっくりと効くタイプの粒状の肥料を与えておけば十分で追肥は必要ありません。春先にエードボールなどの緩効性肥料を与えるのも効果的です。しかし、窒素分を与えすぎると茎や葉ばかり大きくなって、花芽がつきにくくなるので与えすぎには注意が必要です。
植え替え

1年性のものは花が咲いた後に枯れてしまいますので、植え替えの必要はありません。もともと移植を嫌う植物なので多年性のものはそのままにしておきます。移植を嫌いますので一度植えた苗は安易に動かさないようにします。鉢植えにしてきゅうくつになったものは、鉢から抜いてまわりの土を落とさないようにそっと一回り大きな鉢に植え替えましょう。

 苗からの育て方 タネをまいて育てます。1年性のものは秋に、多年性のものは春にタネをまきます。移植を嫌いますので植付けは苗が小さいうちにするか、直まきにします。タネは市販されています。

花が枯れてきたら花がらをこまめにとると株が長持ちします。

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