エニシダ
特 徴

鮮やかな黄色の花が緑色の枝に群がるようにつき、初夏の風に吹かれてゆれる様子は風情があります。枝の形がほうき(ブルーム)を連想させるため、英名はコモン・ブルームと呼ばれます。高さ2メートルほどになる落葉低木ですが、若い枝が濃緑なので、一見すると常緑低木のように見えます。花の翼弁に紅色のぼかしが入るホオベニエニシダはエニシダの園芸品種で、よく栽培されます。

 近縁種のヒメエニシダ(別名キバナエニシダ)樹形がやや小ぶりで、鉢植えのものが流通しています。庭植にすると高さ2メートルほどになります

購入時の株の選び方  庭植の場合は移植を嫌うため、ポット苗のものを購入する。
置き場所

 鉢植えの場合、日当たりのよい場所で管理します。

庭植の場合は、日当たりと水はけのよい場所植えます。庭土の水はけの悪い場合は、砂を混ぜるといいでしょう。

水やり  鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。庭植については、ひどく乾燥しない限り、特に必要ありません。
肥 料

 鉢植えは、真夏と冬を除いて、規定倍率に薄めた液肥を月に1〜2回与えます。庭植の場合は、3月頃に窒素分の少ない化成肥料を少量与えます。多肥は禁物です。

植え替え  花の咲き始める3月頃か、9〜10月上旬が適期です寒さに強く、関東以西では戸外でもに十分冬越しできます。移植に弱いので、根鉢をくずさないことが大切です。用土は水はけのよいものを選びます。
苗からの育て方

 タネまきでふやすのが簡単です。10月頃にタネを採取して保存しておき、翌3月にまきます。順調に発芽、生長するとその年の秋には草丈5060cmまで育ちます。花が咲くのはタネをまいて3年目くらいが目安です。

土壌の病原菌や、水はけの悪い環境下で突然枯れてしまうことがありますので苗を作っておくのも良いでしょう。ただし、エニシダは連作を嫌い同じ場所(一度エニシダを植えた場所)に続けて植えてもよく育たないようですので、「枯れたことを考えての予備」という風にはいかないかもしれません。

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