エキノプス(ルリタマアザミ)
特 徴  名前をルリタマアザミといいアザミに似たとげの生えた葉と丸っこくて神秘的なブルー色の花を咲かせる草花です。地中海沿岸から熱帯アフリカにかけて約80種類が分布していますがこの中で栽培されているものは”リトロ”と”スファエロケファルス”と呼ばれる2つの品種です。この2種類以外に濃いブルーの花を咲かせる園芸品種も人気がありよく栽培されています
 庭植えなどで栽培されるほかに切り花やドライフラワー生け花用の花材としても利用されます。病害虫に強く育てやすい植物ですが草丈が1mから2mにも達し幅も広がるので育てるにはある程度スペースが必要です。暑さにやや弱いのですが寒さには強いです。
購入時の株の選び方

日当たりの良い場所を好み日陰ではよく育ちません。午前中は日が当たるけれども午後からは日陰になるような場所でも育ちますが、一日中日の当たる場所が一番最適な場所です。
 ただ夏の暑さには弱いためにできるだけ風通しの良い涼しい場所を選ぶようにします。高原などの夏でも涼しい場所ではブルーも鮮やかでもちの良い花が咲きます、
寒さには強いので寒冷地以外では屋外で冬越しする事ができます。
 寒冷地では地上部が枯れたら切り落として掘り上げ、鉢に移して暖かくなるまで室内や凍らない場所に移動させた方が無難です。
 春に暖かくなったら庭に植え直します。2年3年と育てていって大株になると耐寒性もアップし屋外でも越冬できるようになります。すでに大株を購入して植えた場合は掘り上げなくても冬越しできる可能性が大きいです。不安なら掘り上げて鉢植えにして育てます

水やり  多湿を嫌いますので、水をやりすぎて土をじめじめにしないように気を付けましょう。苗の状態で多湿にすると立ち枯れ病にかかりやすくなります。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。真夏は乾きやすいので乾燥させ過ぎないように毎日水を与えましょう。
肥 料  肥料は植え付ける際に土にゆっくり効く粒状の肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として4〜8月の間に化成肥料を1ヶ月半に1回与えます。
刈り込みと植え替え  植えっぱなしにしていると株が枯れてしまいます。はっきりした原因は分かりませんが複数の病原菌のせいだとも言われます。2年に1回株分けも兼ねて植え替えを行いましょう。鉢植えのものは毎年一回り大きな鉢に植え替えて根づまりにならないようにしましょう。毎年鉢をおおきくしていくといずれ限界がきますので、いい加減な大きさになったところで株分けをしましょう。適期は3〜4月です
 数株を植え付ける場合大きくなることを考えて株と株の間は30〜40cmくらい開けて植え付けるようにします。鉢植えにする場合は6号鉢(直径18cm)〜7号鉢(直径21cm)のものに1株を目安に植えます。水はけがよく弱アルカリ性の土を好みます。植え付ける前に石灰を混ぜ込むのを忘れないようにします。鉢植えの場合は赤玉土(小粒)7:有機質用土3の割合で混ぜた土に苦土石灰を混ぜ込んでおきます。
苗からの育て方

  株分けとタネまきでふやすことができます
 株分けの適期は3〜4月で掘り上げた株を手で割くように2〜3株に分けます。手で割けない場合はナイフなどで切り目を入れましょう
 タネまきの適期は5〜6月で弱アルカリ性を好みますのでタネをまく土にも石灰をませ込んでおきます(タネをまく10日ほど前に混ぜておきます)。発芽して本葉が3枚くらいになったらビニールポットに植え替えて秋に庭や鉢に植え付けます。寒冷地ではそのままポットで育てて春に暖かくなってから植え付けます。5月にタネをまいたら花が咲くのは翌年の夏です。花が咲くまでには丸1年以上かかります。

花を長期間楽しむためには枯れてきた花を下の花茎ごと切り取ります。切り花やドライフラワーにも向いているので花が満開になる前に切り取って楽しんでも良い。ドライフラワーにする場合は風通しの良い日陰で乾かしますが、短期間で乾燥させた方が美しいブルーの色が損なわれません。

 タネを採る場合は花を切り落とさずに自然に枯れてタネが熟すまでそのままにしておきます。タネが熟したら茎ごと切り取って逆さにしてタネの部分に封筒など通気性のある袋をかぶせて縛っておくと乾燥してタネが自然に袋の中にたまります。それを春のまき時まで保存します。自家採取のタネでもよく発芽します

エへ戻る

How to growに戻る

トップページに戻る