アグロステンマ
特 徴  地中海沿岸産のナデシコ科の植物です。秋にタネをまいて翌年の初夏に花を楽しむ秋まき一年草です(花が咲いた後は枯れてしまいます)。アグロステンマという名前は畑を意味する「アグロ」と王冠という意味の「ステンマ」の2語から来ており、麦畑に生える雑草だったことに由来するそうです。和名はムギセンノウといいますがこれも名前の由来は同じです。
 日本では最初切り花として普及しましたが、性質が丈夫でよく発芽するので花壇などにも利用されるようになりました。花は直径78cm、ピンク色で中心部分がほんのりと白くなる姿は可憐です。茎葉はやわらかなうぶ毛でおおわれて銀色がかった緑色をしており全体的に線の細いやわらかい感じですが、ぐんぐん草丈を伸ばして生長する姿はワイルドフラワーっぽい野趣的な雰囲気も持っています。白い花を咲かせる園芸品種もあります。
置き場所  水はけと日当たりが良く、やや痩せ気味の場所が適しています。倒れやすいので強い風の当たる場所は避けます。
水やり  株の上から水をかけると茎葉に生えているうぶ毛に水分が付いて蒸れやすいので水やりの際は株元から与えます。
肥 料  やせ気味の土地でもよく育ちます。肥料が多いと草丈が伸びすぎて倒れやすくなるので注意しましょう。土にあらかじめ苦土石灰を混ぜておけば追肥の必要はほとんどありません。
苗からの育て方

 秋にタネをまいて育てます。発芽適温は20℃前後ですので夏の暑さの去る9月中旬以降が適期です。また、一年草で花が咲き終わった後は株自体が枯れてしまいますので、毎年タネをまいて育てます。

 花が咲き終わった後、地面にこぼれたタネから自然に芽が出るほどで発芽率は比較的よい植物です。花壇などにばらまいて発芽したら間引きながら育ててもいいです。普通、育苗箱などに種をまいて本葉が出始めた頃に混み合った苗を間引きます。本葉が23枚の頃にポットなどに1本ずつ植え替えて苗を育て、大きくなったら花壇やプランターに植え付けます。苗をそだててから植え付ける場合、晩秋までに植え付けを済ませましょう。冬の間はあまり大きくなりませんが春に暖かくなるとぐんぐん茎を伸ばします。倒れないように早めに支柱を立てましょう

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